べるでいず!

〜神経内分泌腫瘍のきろくとにちじょう〜

きっかけ②

前回からの続きです。

 

割と頻繁に腹痛を起こしていた私。

痛み止めを飲んで様子を見る日々が続いて数ヶ月たった頃でした。

その日はちょうど同棲中の彼が用事で出かける日。

朝からまたいつもの痛みが出現し、ちょっと心配されながらもベッドで横になり様子を見ると伝え送り出しました。

しかし朝ごはんどころか昼ごはんもろくに食べることができず。

ただひたすら痛み止めを飲んで寝る…ということをしていたのですが、そのうちに痛みが強すぎて寝ることもできなくなり、さらには吐き気も出現するようになりました。

ベッドとトイレの行き来が精一杯で、みるみるぐったりしていきました。

 

「これ多分マジであかんやつや…」

 

その日は日曜日だったので「休日加算取られるのやだなぁ」なんてなまじ診療報酬の知識がある医療事務のめんどくさい思考になりながらも、病院に行く決意をして彼に電話をかけました。

彼は家から1時間程のところに出かけており、帰ってくるにはしばらく時間がかかるとのこと。

それでも待ってるから病院まで送って欲しいと伝えたところ、

 

「とりあえず救急車呼んですぐに病院に行け!!(怒)」

 

と至極真っ当な意見で怒られてしまいました。

その後もサイレン鳴らされるのが嫌だとかゴネる私に有無を言わせない反論で救急車を呼ばせました。

人生初救急搬送。

そのまま近くの総合病院に搬送されて、微熱もあったことからコロナも考慮して隔離。

血液検査やらレントゲンやらCTやら一通り検査をしました。

検査の間に彼も病院に来てくれて、ずっと手を握ったりお腹をさすってくれたりして一緒に待ってくれました。

救急の先生に「イケメンが来てくれたよ」なんて言われた時は思わず笑ってしまいましたが、必死に駆けつけてくれたのでまぁイケメンだったことにしておきます(笑)

普段は自分に甘く、他人に厳しい、理論武装で論破するのが趣味みたいな…。

…ん?なんかネットでよく見る「理解のある彼くん」と真逆の「理解のない彼くん」ですね(笑)

でもこういう時は頼りになってくれる人だったりします。

結局腹痛の原因は不明でしたが、大事をとってそのまま入院することになったのでした。

 

次回に続きます。