べるでいず!

〜神経内分泌腫瘍のきろくとにちじょう〜

頼れるひと

突然の担当の先生の呼び出しから、膵臓がんの疑いが発覚した私。

急遽予約の日程を早めてもらって検査をすることになりました。

実はこの時、入院の直前に体調が悪くなってさらに1日入院が早まってたりします。

2ヶ月に1度くらいのペースでめちゃめちゃお腹が痛くなることがあり、丁度それにぶち当たったのか、それとも病気のことを知らされたストレスなのかは何とも言えないのですが…。

ともあれ、この機会にやれる検査をやっておこうとのことで造影MRIを改めて取り直し、予定していた超音波内視鏡と組織検査を行いました。

検査だけだったので退院自体は予定通りできて、すぐに職場にも復帰しました。

しかし、これがいけなかったのか…。

 

復帰して数日経った頃、勤務中に腹痛と吐き気が起こってかなり辛い症状が出ました。

その日のシフトが最後までの勤務だったので、早退もしづらく何とか騙し騙し仕事をしました。

勤務が終わり車で帰ろうとしたものの、症状が酷すぎて運転できないほど。

何とか職場の近くのコンビニまで運転したところで動けなくなってしまいました。

休憩をしつつ、帰りが遅くなりそうなことを伝えるため彼に電話をしました。

すると、

 

「今から向かうからそこで待ってて」

 

と。

来てくれるの助かる…ありがとう…と思いながら待つことにしました。

ただ車は1台を2人で使っており、私の職場は家から車で15分程の距離があったので、今から来るとなればバスかタクシーだなと思っていました。

しかし約40分後。

車に飛び込んできた彼はえらく息が上がっていました。

恐る恐る何で来たのか尋ねると「走ってきた」と。

え?まさかね?って思いました。

結構距離があるしまさか走ってくるなんて思わないじゃないですか。

しかも普段自分に甘々でランニングとかトレーニングとか全くやらないような人なのに。

そんな彼が必死に走って来てくれたなんて、めちゃめちゃ驚きました。

そして嬉しかった。

ぼんやりとした意識の中で、そのまま彼はテキパキと電話をかけ病院へ連れて行ってくれました。

いつもは私にはどちらかというと厳しい彼ですが、この時ばかりは本当に頼りになったというか、いてくれて本当によかったと思いました。

 

そして病院では、超音波内視鏡で組織検査をした時の出血なども疑われた為、そのまま再び入院することになってしまったのでした。

 

 

 

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